megamouthの葬列

長い旅路の終わり

今年の懺悔、深海へ潜れmegamouth

というわけで、大して何も思いつかず、なろう小説も完結させず年末となった。

今年を振り返ると、本業のほうは呆れるぐらい悠々自適にやった。そういう事をすると仕事が全然来なくなるので、酒ばかりを呑んでいた時期がある。
おかげで今になってすごく忙しいのだが、不思議である。なぜまだ依頼するのか、もしかすると私が酒を呑んでいる間に同業者が消えたのかもしれない。

文章のほうは謎の閉鎖宣言があった。今になって思うと何が嫌になったのか覚えていないのだ。多分、ちょっとスネてみただけだと思う。
そしてまた書き出したらダンプに衝突した。

www.megamouth.info


megamouthと言えばクソ社長というぐらいの代名詞になったエントリであるが、ITポエムブログで、閉鎖宣言して、再開して、わかりにくいエントリ書いたら爆発するとか思わないじゃない?消臭スプレーに穴を開けたので、給湯器のお湯で手を洗おう、ぐらいの軽い気持ちであった。

文体的なところは、相変わらずコロコロ変わっている。というか今も変わっている。今年何か手応えのあるものが書けたか、と言われるとあまりない。
実験ばっかしてたような気がする。

www.megamouth.info

これとか上手く書けた気はする、するが、文体もプロットも何のひねりがあるわけでもなく、単に誰もやってなかった、という以上に意味のある文章ではない。
本当に正直に言うと、筆の早い人はこういうのを私より先にやればいいと思う。それぐらい、自分がやる意味を感じていない。

あとは書いたら、ウケたりウケなかったり、Noteに猫の話を書いてみたりした。

note.mu


最近文章の手本にしようとしているのは高橋源一郎である。あの滑らかさは当代一であろう。ちなみに少し前は色川武大であった。しかし、両氏は、文体なんてどうでもいい、とでも仰っしゃりそうで、つまりは、そういう問題でもないようにも思う。

文章を書くのは今でも楽しい。しかし、年々文章を書く方法がわからなくなっている。
勢いで書けなくなった、と言うべきか。勢いで書ける、のはどういうことか、を考えてしまうようになった。

そういう意味では、懊悩して良かった。文章を探求して、文章とは書かぬことと見つけたり、という境地である。いやそれは駄目だ。

AmazonPrimeMusicのご紹介

10月から、ちゃんとヘビーローテションしているアルバムをプレイリストで管理するようにした。
懺悔しなくなったので、すごく溢れている。なので、やけくそ気味に紹介する。

Mbira Lights 1 EP

Mbira Lights 1 EP

日本のドリーム・ポップバンドらしいのだが、検索すると

www.cinra.net

こういうのが出てくる。ふむ。色々大変ですね。音楽のほうは、ソツなくまとまっているし、聞き飽きない。


Two Point Discrimination

Two Point Discrimination

Goldmundという方です。
こちらも良い塩梅のアンビエントであろう。生音が主体というのが今風らしい。
というか最近あまりシンセでアンビエントというのをヒーリングミュージックとかイージーリスニング以外の文脈で見なくなりましたね。

The Man Who Died in His Boat

The Man Who Died in His Boat

Grouperという、漫画で言うとガロ系みたいな人のようである。
何がすごいって、森田童子なみに暗いことである。暗黒が滲み出てくるような暗さであり、どんなにテンションが高くてもこれを聞くと、死にたくなってくる。
よって、調度良い。

Pom Pom: The Essential Cibo Matto [Explicit]

Pom Pom: The Essential Cibo Matto [Explicit]

はい、Cibo Matto
リアルタイムで聴いていた身としては、Tei Towa並には上手くやったユニットというイメージがある。
実際楽曲のバラエティも技巧も素晴らしいが、これらもサブカルの網に絡み取られて「お洒落」のレッテルから逃れられなかったように思う。
音楽がお洒落である必要なんて、これっぽちもあるとは思わない。だから彼女たちにとっては迷惑この上ないことだっただろうと思うのだが、それを突き抜ける力も必要だったのだろうとも思う。

dawn

dawn

Twitterでも書いたが、SilentPoets冷奴。
実際素晴らしいアルバムである。白眉はD.a.nの櫻木氏との"Simple"である。90年代へのオマージュが込められた名曲であるが、さすがにこの歌詞はね…わざとやってるとは思うんだけど。辻仁成とかBookOffで買ってきたくなる。

The Weapons Of Math Destruction

The Weapons Of Math Destruction

はい、Buffalo Daughter
リアルタイムでライブを見に行った数少ないバンドの一つでもある。
ライブでは本物のTR-909のキックの重さに心底驚いた記憶がある。あれはサンプリングでは絶対に出ない音だった。
自分もこういうのがやりたかったなあ、と今さらながら思ってしまう。



そんなところです。
というわけで、皆様良いお年を。