megamouthの葬列

長い旅路の終わり

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今月の懺悔、閉店と開店と幻の追慕選集

お久しぶりです。3年後のIPOを目指しているmegamouthです。聞くところによると、なんかこのブログ、閉店していたらしいんですよ。 そんでProも解約するとか言って。 結果、全然解約してないんですよ。独自ドメインずっと使ってる。 毎月コツコツ1008円払って…

1999

私たちの世代について、説得力のある主張でもなく、論評でもなく、ただ、腑に落ちる話をしたいと思っている。1999年のある日のことを覚えている。 その日は家庭教師のバイトがあって、私は外で時間を潰す必要があった。空は厚い雲で覆われていて、まとわりつ…

弊社から社員が退職しました

5月末付で、弊社のエンジニアが退職することになりました。 彼は私がこの会社の社長を勤めて、初めての新卒採用の社員の一人だっただけに、思い入れも強く、彼の人生が輝かしいものになることを祈念せずにはおれません。弊社は大手企業様との直接取引の案件…

終わりの季節

職場を戦場に例えるのは良い趣味とは言えないが、この会社では的外れではないように思う。 ここではいつも、納期だけが決められた曖昧な仕事がやって来たかと思うと、最後の1ヶ月で決められた仕様や、営業の怒号が、哀願が、テスト不合格の結果や、クライア…

4つのしまりのない鎮魂曲 4/4

4 金がないのである。 どうしてこんなに金がないのか。 花輪和一の「刑務所の中 (講談社漫画文庫)」(私はこの漫画の台詞を全て諳んじることができる)から引用すれば、「貧乏の天才だな」と言ったところである。 フリーランスWebエンジニアである私は、多少…

4つのしまりのない鎮魂曲 3/4

3 そこの停留所からバスで20分ほどだ、と言われて、有名な鍾乳洞にやってきたが、入り口から5分ほどで、私はサンダルで来た事を後悔しはじめていた。 進路は金属板や平らにならされたコンクリートであったが、それらは天井から際限なく落ちてくる水滴によっ…

4つのしまりのない鎮魂曲 1/2

1 それは特別な夜ではあったが、家全体を覆う奇妙な沈黙以外は普段と変わったところはない、平凡な夜でもあった。 私は、プロバイダから届いたVDSLモデルを電話線につないだりして、インターネットの設定を終えたところだった。 振り返ると母が所在無げにリ…