megamouthの葬列

長い旅路の終わり

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

かくして私は通知を再開した。今月の懺悔

さて、年度末ですね。読者の皆様方におきましては、さぞご多忙のことと存じます。 私は「なろう」小説を書いていました。 Books&Apps様に寄稿させていただきました blog.tinect.jp今月は一本だけですが、1月の勢いで寄稿させていただきました。寄稿する内容…

ディス オールド マン

1 夜の街に降るはずだった雨は、この寒さで雪になってしまったようだった。 人材エージェント会社の営業を待っていた関口は、折りたたみ傘をさしていたが、風に巻き上げられた粉雪のいくつかは、彼の野暮ったいコートに吹き込んでしまう。 地下鉄の入り口か…

Webディレクターだけど、異世界の開発会社に転生した -後編-

www.megamouth.info の続き 宣言(マニフェスト) 夕方、王宮から帰ってきた僕たちを、魔術師たちが心配そうに見ている。あと9日。仕様はかなり簡略化されたとはいえ、この世界の王宮魔術師たちのスキルは未知数だ。皆の深刻な顔を見れば、それでもこのプロ…

Webディレクターだけど、異世界の開発会社に転生した -中編-

megamouth.hateblo.jpの続き 執政官(アドミニストレーター) 翌日、僕とエイダとジャムスは、公爵の館に来ていた。エイダ「あなたの言うとおり、私の伝手で向こうの執政官とは話を通したけど、どうするつもりなの?」と、不安そうに言った。まだ何も成果物…

「作る」こと「語る」こと、その呪い

昔の恋人に名を呼ばれたような気がして、目が覚めた。彼女は時々夢の中に現れる。 そうした時はとても暖かく、いい夢だったと感じる。 おそらくは彼女は既に自分と統合されて内なる神となっていて、私はそれを「アニマ」という聞きかじった言葉で呼んでいる…

Webディレクターだけど、異世界の開発会社に転生した -前編-

megamouth.hateblo.jpの続き 炎上(バーストダウン) マクシミリアン公爵の執務室で、その哀れなエルフは震える手で羊皮紙を、公爵の座る重厚なテーブルに載せた。公爵「ふむ、これが義勇兵募集キャンペーンページの修正後のデザインというわけか」デザイナ…

プログラマの奇妙な待遇

クソ雑魚フリーWebエンジニアである私は、求人サイトが見るのが好きである。自分のスキルや経験を登録しておくと、中年の私にさえスカウトオファーが来るし、そこで提示される最高年収を見てほくそ笑んだり、たちの悪そうな人買い企業がユーザー企業に常駐さ…